センシング技術に使われる光学BPF(バンドパスフィルター)を掲載しました
※掲載のデータは発表時点のものです。2021年2月
センシング技術に使われる光学BPF(バンドパスフィルター)
世の中には様々なガスがあり、それらにはそれぞれ吸収帯が存在します。
(下記※1参照)
それらの特定波長のみを透過させる成膜を行ったBPF(バンドパスフィルター)は、対象のガスを
正確にセンシングが出来るセンサーなどに使用されています。
世界がカーボンゼロを競い始め、日本でも2050年までに二酸化炭素(CO2)など温暖化ガスの排出を
実質ゼロにするといった宣言や、コロナ禍中の三密防止が謳われる昨今、CO2センサーの需要が伸びてきています。
CO2は4.26μmに吸収帯を持っており、下記※2のような4.26μmを透過させるBPFを使用する事で、
部屋の換気にアラームを鳴らすことが可能となります。
通常のガスセンシングは、放射された赤外線が対象ガスの分子振動を引き起こすことにより、
特定波長の赤外線が吸収される現象を利用してガスを検知します。
赤外線の透過率は、対象ガスの濃度によって決まります。
正確にセンシングが出来るため、今後、空気洗浄器、エアコンなどといった家電や、車載センサー等への採用が期待され、
二酸化炭素問わず、一酸化ガス中毒、テロ対策等、光学BPFを使ってより正確にセンシングする用途は広がっていきます。
■※1:ガスの吸収帯
■※2:4.26μmバンドパスフィルター