新技術情報に潮解性結 材料への防湿コートを掲載。
※掲載のデータは発表時点のものです。価格・仕様等について変更する場合もございます。
2012年7月
潮解性結晶材料への防湿コート
ディップコーターによるKBr(臭化カリウム)結晶への防湿コート
弊社では、東京都の技術支援事業の選定を受け、塗料化した機能性化合物を薄膜状に塗布するウェットコート加工の技術開発を行ってきました。このたび、ディップコーターによる潮解性結晶材料への防湿コートにより耐候性を大幅に向上させることが出来ましたので、ご紹介いたします。
KBr(臭化カリウム)結晶は、可視域から中遠赤外領域まで安定的な光学特性を有するため、光学窓材として理想的な材料です。
しかし常温で水100gに約65g溶けるほど溶解度が高く、曇りやヘイズ防止のため特別な保管が必要となり、取り扱いに注意を要する潮解性材料として知られています。
このたびの技術開発プロジェクトで、ウェットプロセス特有の課題である膜厚の均一性のコントロールにつき、実用化の目処を立てることが出来ました。
ディップコーターにより防湿コートを施すことで、近紫外領域(300nm)から中遠赤外領域(20μm超)まで高い透過率を維持しつつ、充分な耐候性を付加することに成功しました。
詳細につきましては、お気軽に弊社営業部までお問い合わせ下さい。
~KBrへの防水コート 環境試験結果~ %Ta≧85% (300nm~20000nm <500cm-1> ) %T≧70% (25000nm <400cm-1>) ※耐環境試験:60℃, 60%RH 24時間試験実施 |
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■その他対応結晶材 その他対応結晶 ・CaF2(フッ化カルシウム) ・NaCl(塩化ナトリウム) ・CeBr3(臭化セリウム) ・MgF2(フッ化マグネシウム) ・NaI(ヨウ化ナトリウム) |